ヨガとは何か

ヨガは、古代インドに発祥した伝統的な宗教的行法で、心身を鍛錬によって制御し、精神を統一して「悟りを開く」ことを究極の目的とするものです。

最近、日本では一般的に、ヨガは健康法、または美容法として捉えられているようですが、これは主に、アメリカで流行しているフィットネス的なヨガの影響であると考えられます。

本来のヨガはインドの諸宗教と深く結びついていて、バラモン教、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教の修行法でもあったのです。

「悟りを開く」とは

では、「悟りを開く」とはどういう状態を意味するのでしょうか?

それは、常に自分が今なにをするべきかを‘知る’ことができ、そしてそれを‘行う’ことができる状態のことです。
(注:‘悟りを開く’という言葉の解釈は、さまざまな宗教や思想体系によって違いがあり、他にもいろいろな解釈の仕方があります。)

そういう状態を続けることができる人を‘悟りを開いた人’というわけです。

‘知行合一’すなわち‘知る’‘行う’を両方できなければ駄目で、自分が今どうすることが正しい道に沿うことかを知っていても、それを行うことができなければ、意味がないということです。

つまり、悟りを開くためには、自分自身をコントロールできる能力を身につけなければいけないわけですが、そのためには‘姿勢’‘呼吸’‘食事’をコントロールする必要がある、と説かれています。

アサナ(アーサナ)と呼ばれるヨガの数多くの体位(ポーズ)も、もともとは健康法や美容法ではなく、‘悟りを開く’ための訓練法・修業法として始まったものです。

ヨガでは、自分の心をコントロールするためには、丹田(たんでん:へその少し下に位置する、体を動かすときの中心点のこと)に重心を落とし、腹式呼吸をする必要がある、と言っています。

アーサナと呼ばれるヨガのポーズは、どんな姿勢をしていても、丹田に重心を落とし、腹式呼吸ができるようになるための訓練として始まったものなのです。

それが後々になって、健康や美容に良い効果を及ぼすことがわかってきたのです。

←戻る/次へ→
 カテゴリ
 タグ